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“円満な相続”とは…

ホームページのトップにも記載してありますが、私の信念として「家族の想いをつなぐ“円満な相続”を実現する」を掲げております。

円満な相続とは、どのような相続なのかについて、一度整理をしてみたいと思います。

今年の1月から相続税が改正になり、基礎控除の引き下げ、相続税の最高税率の引き上げが行われました。

書店に行くと、相続コーナーという一角に、相続に関係する書籍が並んでいます。「これまで相続税がかからなかったご家庭でも相続税がかかります。」「どの駅に住んでいれば、相続税の申告が必要です」等、相続に関する雑誌や書籍が並んでいるのが実情です。

一般的な家庭で考えてみると、ご主人、奥様、子供二人の4人家族で考えてみると、ご主人が先に亡くなられた時の相続においては、基礎控除は、3000万円+1000万円×法定相続人の数(3人)で、4800万円になります。

ご自宅が、200平米(約60坪)の敷地で路線価が20万円、建物が固定資産税額で400万円とすると、不動産だけで200㎡×20万円+400万円で4400万円、貯金が600万円以上であれば、基礎控除額が4800万円を超えますので、相続税がかかってきます。

実際には、ご主人が亡くなったときに同居していた配偶者がご自宅を相続した場合には、基本的には小規模宅地の特例を活用することや、配偶者控除を活用することで、相続税を0円にする事も可能です。

ただし、基礎控除を超えていますので、小規模宅地の特例や配偶者控除の特例を活用するということは、相続税の申告を税理士の先生にお願いすることになり費用が必要になります。

これまでは必要なかった相続税の申告費用が発生することになり、税理士の先生によって費用は異なりますが、安くてもおおよそ20万円から30万円程度必要となります。

もちろん、相続税の申告をご自分で行う場合は、税理士に依頼しませんので、費用をゼロに抑える事が出来ます。

(財産が多く、多額の相続税が必要な相続においては、相続専門の税理士に依頼する事で、土地の評価等を引き下げる事が出来ますので、専門家に依頼するメリットがありますが、もともと相続税が0の場合は、単純に負担が増えますね

相続対策として、納税資金の確保、評価の引下げ、財産の移転が考えられます。相続税の納税資金の確保や、財産の移転、評価の引き下げということで考えると、必ず検討する事が必要なのが、生命保険への加入や、贈与等の活用になります。

生命保険の非課税枠を活用して、相続財産の評価額を下げる。

贈与を活用して、相続財産を移転させる。

相続税を支払わない、出来るだけ少なくすることが本当に良いのでしょうか。

生命保険に加入したり、贈与を行うことで、預貯金が少なくなり、生活が楽しくない、海外旅行にも気軽に行く事ができなくなった、老後の不安が出てきた。ということでは、意味がありませんね。

“円満な相続”とは、どのような相続でしょうか。

子供たちが親のことを思って、支援や介護等を行う。また、親が安心して老後を暮らすことが出来、安心した老後を過ごした後で残った資産を、親の想いを理解して、きょうだい仲良く、喜んで引き継ぐ事だと思います。

相続税が改正になったからといって、相続税の金額を減らす事が一番重要な事ではないと思っています。相続税を減らすために、贈与を行って、老後の資金について親が心配しているというような本末転倒な事態になっては意味がありません。

円満な相続とは、それぞれのご家族によって、家族の年齢、健康状況、家族間の仲など、千差万別です。それに応じた対策を相続発生前から考えておくことが大切です。

老後資金については、年金以外に十分な貯金がなければ不安になります。年をとってから介護状況になったり、施設に入居することになったりと思いもよらない費用が必要な場合もあります。あと、長生きすることで、生活費が思った以上に必要になるといったこともあります。

贈与や生命保険等を活用することは、相続対策として非常に有効ですが、その前に親子で話し合いをして、「老後のご自宅」について、「介護になったとき」のこと、「認知症にもしなったら」、などを考えていく必要があります。

 

老後に必要なお金は!

私は、セカンドライフのセミナーにおいて、定年後の生活においては3つのMが大切ですとお話しています。

一つ目のMは、MindのMです。

老後何をやりたいのかをはっきりと持つ事です。

二つ目のMは、MedicalのMです。つまり健康であることです。

いくらやりたい事があっても、健康でなければ実現することが出来ません。

最後に3つ目のMは、MoneyのMです。

やはり、老後の生活において、お金は大切です。

この3つをバランスよく準備する事が、老後の安心につながります。

円満な相続は、親世代の充実した老後生活が行われた上で、次の世代へ引き継いでいくことが大切です。家族が将来について、話しあうことが円満相続の第一歩と言えます。

相続税の引き下げだけを考えたプランにおいては、実際に相続が発生した時に、分割や納税において、問題が発生します。

相続について、考える時には、相続税の税金について考えるのも大切ですが、老後のライフプランを相談して、家族がみんな理解した上で“円満な相続”を実現してください。

私が学んでいるNLP(神経言語プログラミング)のなかに、「地図は領土ではない」という前提があります。

地図には、海や川や山が描かれていますが、実際の現地とは異なります。同じ地図であっても、ヤフーとgoogleの地図では、地図の道路の幅や交差点、載っているビル名やコンビニ等が異なっています。一人が自分の地図が正しいと信じで、その地図をもとに道順を説明しても、もう一人の別の地図を持っている人は、たどり着くことが出来ません。

お話したいのは、お互いの地図が異なっている(相続についてもお互い考えている事が違う)という事を理解したうえで、話をしていくことになります。

地図は現実とは異なっている、相続における地図も、親と子供、きょうだいの間、時間によっても異なってきます。

地図が異なっているということを理解した上で、対応するのと、親は子供のことを考えている、でも心配かけたくないので子供と話をしない、子供は親の相続が心配だが、親に向かって相続の話をするのは良くない。と勝手に読心術(マインドリーディング)を行っている場合もあります。

本当に、家族の想いが同じ方向を向いているのであれば、必ず解決する方法は必ずあります。その想いを聞き出すことが出来ないと思っているのであれば、一度個別相談をご利用いただければと思います。

 

→円満な相続を実現する方について詳しく知りたい方は個別相談をご利用ください

 

 

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